はじめに
今回のイギリス中部の街ノッティンガムにあるウラトンホール(イギリス)です。
この建物は、イギリスに点在するお屋敷、いわゆるカントリーハウスのひとつになります。
イギリスの田園風景のなかにあるカントリーハウスは、イギリスを代表する風景の一つ。伝統と格式の英国文化を今に伝えるカントリーハウスは、映画や小説の舞台にもなってきました。
バットマンの舞台に行ってみよう:ウラトンホール
アメコミのヒーローであるバットマンは、今も新しい映画が制作される大人気のヒーローです。最新作の『THE BATMAN』(2022)(マット・リーヴス監督)も強烈でした。近年では映画『ジョーカー』(2019)も話題になりましたね。ジョーカーと言えば、バットマンの宿敵。ジャック・ニコルソンのジョーカーも好きですし、やはり『ダークナイト』(2008)のヒース・レジャーのジョーカーが強烈です。
この多くのファンを獲得したクリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作は、今も人気シリーズです。
今回紹介するウラトンホールは、バットマン 『ダークナイト・ライジング』(2012年公開) のロケ地で使用された場所なんです。ここは劇中バットマンことブルース・ウエィンの邸宅として登場します。ウラトンホールの外観が雰囲気があって、非常にいい感じ。イギリスに行く機会がある方、または在英の方はぜひ映画をご覧になってから、訪れてみてください。
ウラトンホールがあるのは、イギリス中部に位置するノッティンガム。
ノッティンガムは、ロビンフッドでも有名です。市内からすぐの場所には、シャーウッドフォレストもあり、ロビンフッドの映画をご覧になった方なら聞き覚えのある名前かもしれないですね。
敷地に入ると一気にイギリスカントリーハウスの雰囲気が。広い敷地の中に見える邸宅には趣があります。
ウラトン・ホールとカントリーハウス
ウラトンホールは、カントリーハウスと呼ばれる貴族が住んだ邸宅で、エリザベス1世(1533-1602)期の1580年代に建築されました。
イギリス中にカントリーハウスは点在しているので、代表的な邸宅を巡るのもいいですね。電車の車窓から田園風景の中にこうした邸宅が見えることもあります。
カントリーハウスはその名前のとおり、農村地帯に造られました。自然の中に点在する邸宅の景観からは、とても英国らしさを感じる事ができます。
また、様々な貴族文化もカントリーハウスでは生まれたんです。
カントリーハウスを舞台にした小説『日の名残り』
カントリーハウスを舞台にした小説の一つに、ノーベル賞を受賞したカズオ・イシグロ作で『日の名残り』(1989年) があります。
貴族に仕える執事の話で、その内容と美しい文章が素晴らしいこの小説は、ブッカー賞というイギリスの権威ある賞を受賞しました。
英国の邸宅を舞台にしたこの美しい小説を読むと、イギリス旅行がより一層楽しめるはずです。
おすすめのグルメ
Miller & Carter Wollatonーステーキハウス
ウラトンホールから程近い所にあるオススメのお店。
以前はカーベリーを提供するパブだったが、現在はステーキハウス。
ゆったりした雰囲気の中で英国料理を堪能できます。肉の美味しさで評判の店なんです。
https://www.millerandcarter.co.uk/restaurants/east-and-west-midlands/millerandcarterwollaton
ところで、カーベリーというのは、肉料理を切り分けて提供してくれる形態の食事で、イギリスに行かれた際には是非試していただきたいです。
食事は主に定額制で、ビュッフェ形式。
欲しい野菜などをお皿に取り、食べたい肉を切ってもらいます。
食事としては、ポテトや様々な伝統的なイギリス野菜、豆、それにビーフ、ハモン、ポーク、ターキーなどの肉料理。
また、伝統のヨークシャープディングも美味しいです。
これらにグレービーソースをかけて食べます。中にはベリーソースなんかも。グレービーと使い分けても面白いですよ。
伝統的なカントリーハウスを見てから、英国の伝統料理や肉料理もいいですよね。ノッティンガムでの最高の夜になること間違いないです。
地図
Photo and Writing by Hasegawa, Koichi and Shino
コメントを残す