はじめに
旅や仕事の合間に、本を開く時間が好きです。
小説、美術史、思想書──その日の気分や仕事の内容に合わせて、本を行き来しながら読むのが、昔からの僕のスタイルです。
ただ、何冊も鞄に入れて歩くのは、正直なところ重い。
そんな悩みを静かに解決してくれたのが、いま手元にある一台のiPad miniでした。
このページでは、美術史を学び、旅を続けてきた一人の読書家として、
日々の読書や研究、そして旅の時間を支えてくれている「iPad miniの使い方」を、あくまでさりげなくご紹介しようと思います。
1. iPad mini読書法:僕の読書スタイル
僕の読書は、一冊だけを一気に読み切るというより、
小説と専門書を数冊ずつ並行して読むスタイルです。
たとえば、通勤電車では小説やエッセイを、夜の静かな時間には美術史や哲学書を。
気分や集中力に合わせて本を切り替えられると、難しい本でも無理なく読み続けることができます。
とはいえ、紙の本を4〜5冊持ち歩くのは、かなりの荷物です。
そこで登場したのがiPad mini。この小さな一台の中に、小説も専門書もPDF資料も入ってしまう。
外出先や旅先では紙の本のかわりに iPad mini を使い、
家では紙の本と行き来しながら読む。そんな形に落ち着きました。
読書には主にKindleアプリを使っています。
iPad mini を購入したら、まずはKindleアプリをインストールするところから始まります。
2. iPad mini:旅と日常を支えるポイント
2-1: 軽くて小さい「本棚」──携帯性といういちばんの魅力
iPad miniのいちばんの利点は、やはり軽さとコンパクトさです。
それでいて、中身は立派な「動く本棚」になってくれる。
僕の場合、日常的に、
- 日本の小説 2冊前後
- 海外文学 1冊
- 美術史・思想系の専門書 1〜2冊
といった本を同時進行で読みつつ、
さらに PDF の論文や講座用の資料も入れて持ち歩いています。
KindleアプリやPDFリーダーを使えば、
異なる形式の本や資料を一つのデバイスで管理できるのも大きな魅力です。
通勤電車やカフェ、美術館へ向かう道すがら──。
「今はこの本を読みたい」と思ったとき、すぐに取り出せるのはやはり便利です。
旅先でも iPad mini は頼もしい相棒になります。
移動中に小説を読み、ホテルでは美術史の本や旅の計画を読み返す。
そんな使い方をしていると、一台の中に「旅の時間」が静かに積み重なっていく感覚があります。

僕の現在のライブラリ。Kindleアプリにはかなりの冊数が入っています。
2-2: 気分で本を切り替える自由さ
難しい専門書を読んでいると、ふと気持ちが重くなる瞬間があります。
そんなとき、ページを閉じて、小説やエッセイに切り替える。
その「逃げ道」があると、結果的に専門書にも長く付き合えるようになります。
iPad miniなら、タップひとつで本を切り替えられます。
移動中でも、その日の気分や疲れ具合に合わせて、読む本を瞬時に選び直せる。
この「柔らかさ」があるおかげで、
分厚い本や難解なテーマにも、焦らず自然体で向き合えるようになりました。
2-3: 読書にちょうどいいサイズ感
iPad mini は、「小さすぎず、大きすぎない」絶妙なサイズです。
文庫、新書、一般的な読み物であれば、このサイズがとても心地よく感じます。
雑誌や大きな図版の多い画集などはフルサイズのiPadのほうが向いていますが、
簡単に拡大表示もできるので、
「文字主体の本+ときどき図版」くらいなら mini で十分対応できます。
2-4: マーカーやしおり──紙の本の感覚をデジタルで
電子書籍でも、紙の本と同じように、
気になった箇所にマーカーを引いたり、しおりを挟んだりできます。
重要な部分だけを後から一覧で見返せるので、
美術史や思想書を読むときには特に重宝しています。
紙の本にマーカーをひいていた頃と感覚はほとんど変わらず、むしろ整理はしやすくなりました。














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