はじめに
今回はブッシュミルズ・ウイスキーの話です。ここのシングルモルト・ウイスキーが大好きで、蒸留所へ行ってきました。さあ、北アイルランドへの旅です。
ブッシュミルズ
ところで、ウイスキーの産地で有名なのは、主にスコットランド、アメリカ、日本、カナダ、そしてアイルランドとなります。
スコットランドやアイルランドには、歴史と伝統がある蒸留所が多いので、巡ってみるのも面白そうですね。
今回はブッシュミルズの紹介ですが、村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」では、アイラなども巡っているので、とても面白いです。ゆったりと時間が流れる中でウイスキーを巡る感じがとても心地いい一冊。掲載している写真もとてもいいですよ。
最古の蒸留所であるブッシュミルズ蒸留所
ウイスキーを愛飲している方なら、ご存知かもしれないブッシュミルズ・ウイスキー。はっきり言って、コスパ的に最強なんじゃないかと思っているウイスキーです。比較的安価で、美味しい。高級でクセのあるウイスキーも楽しむのと同時に、デイリーウイスキーとして絶対に置いておきたいですね。間違いない美味しさです。
さあ、そのブッシュミルズ。今度イギリス方面へ旅行する機会があったら、有名なジャイアンツ・コーズウエェイから3.2 kmほどのドライブで、世界最古のウイスキーの蒸留所を訪れてはいかがでしょうか。
ブッシュミルズ蒸留所 (The Old Bushmills Distillery )です。
1608年から約400年続くこの蒸留所は、ウイスキー愛飲家はもとより、アイルランドの歴史や文化に興味をお持ちな方にも楽しめる場所としておすすめです。
アイリッシュウイスキーの歴史
ウイスキーの語源は、古代アイルランド語であるゲール語やアイルランド語からきているとされます。ウイスキー自体の起源は、アイルランドかスコットランドになりますが、語源はアイルランドということは、アイルランドのほうが古いのかもしれませんよね。
もともと、アルコールの歴史は、古代からあります。これをラテン語でアクア・ヴィテ(命の水)と言います。命の水という名前からして、今でいう薬のような効能を信じられていたのかもしれません。このラテン語がアイルランドで翻訳されて、ウィシュケとなり、それがウイスキーとなったと言われます。
アイルランドへウイスキーが広まったのは、キリスト教を広めたセントパトリックが蒸留技術を伝えたとされます。宗教者が広めたというあたり、命の水としての役目があったんでしょうね。
そして、蒸留所として最古なのが、今回紹介しているブッシュミルズ蒸留所です。1608年にジェームズ1世から許可を得たとされますが、資料としては18世紀後半ぐらいに営業が確認できるものがあるそうです。いずれにせよ、古い歴史がありますね。
アイリッシュウイスキーは、世界シェアでも大きな数字を占めていた時期もあったほど、世界で愛飲されていました。
極上のブッシュミルズ・ウイスキーを試飲する
ブッシュミルズ・ウイスキーは、クセが無く、軽やかで果実のようなフレッシュな印象。
ハイランドやアイラなどの個性的なウイスキーももちろん素晴らしいですが、ブッシュミルズのウイスキーも抜群に美味しいです。
12年ものは少し高いですが、しっかりした風味でオススメです。
16年ものです。これはとてもおいしいです。さすがですね。
日本でも最近よく見かけるようになったスタンダードなブッシュミルズも美味しいです。家に常備しています。
また、ブッシュミルズ・ブラックブッシュもシェリー樽熟成の重厚な香りと風合いを楽しめます。
ブッシュミルズウイスキーは、上記に紹介したようにネットでも販売しています。是非お試しみてはどうでしょう。
大麦麦芽にこだわって作られているブッシュミルズ・ウイスキー。そして、セント・コロンバの泉から得る清らかな水。北の海に近いこの地域は、ジャイアンツ・コーズウェイなどケルト神話が息づく地です。
ケルトの地で最高の原料から作られるウイスキーをぜひお試しください!
(参考)ブッシュミルズ蒸留所への行き方
ブッシュミルズへの行き方ですが、個人で行くには少し大変かもしれないため、ベルファーストからバスツアーを申し込むのがオススメ。
最後に:ウイスキーのうんちく本の紹介
オススメのウイスキー本:ウイスキーが好きなので、ウイスキー関連の本を読んで勉強をすると色々とウンチクが知れて楽しいです。
ウイスキーは味と知識でも楽しめるお酒ですね。たまにこういった本を眺めてはニヤニヤしています。おすすめは、ウイスキー完全バイブル。
Writing and Photo by Hasegawa, Koichi and Shino
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