読書の時間パート2:最近読んだオススメの本を紹介

読書の時間。パート2です。

最近読んだものでオススメを紹介しています。旅のお供に、日頃の読書の参考になれば嬉しいです。今回選んだものは、どっちかというと旅をするシーンが多いかなと思います。または、自分の居住地と違う街であったり。

「女のいない男たち」 村上春樹 著

村上春樹の短編集です。最近映画『ドライブマイカー』が話題になっているため、再読しました。村上春樹の短編集の最新版になるはずです。

created by Rinker
¥713 (2024/04/26 04:35:58時点 Amazon調べ-詳細)

映画でも話題の短編「ドライブマイカー」は、舞台俳優が主人公で、亡き妻の記憶を追う内容となっています。その他の作品もまた、何気ない日常を取り上げて、様々な人間の心象に迫るもので、村上さんの筆が冴え渡ります。実は、一読した時、昔の短編集を好きになったような感覚があまりありませんでしたが、再読してその良さがじわじわとわかってきました。

個人的には短編「イエスタデイ」をなかなか気に入っています。やっぱ村上春樹はいいですね。

映画の方はまだ鑑賞していないのですが、これも楽しみです。

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版

「いつも旅の中」 角田光代 著

僕は旅紀行を読むのが好きで、お気に入りが結構あります。そんな中で以前、角田光代さんの「世界中で迷子になって」というエッセイを読んで角田さんのファンになりました。「いつかこんな文章を書いてみたい」と思う人の中に角田さんの文章があります。とてもユーモアというか、素直というか、それでいて示唆に富んでいて、とってもいいです。最近久しぶりに角田さんの旅紀行を読んで、さらにファンになりました。

読書をした結果、角田さんの作品で一番お気に入りのエッセイです。とにかく旅が好きなんだと伝わってくるのと、読んでいる側も旅気分になりますし、旅のあるあるなんかや、トラブルなんかは読み物としても珠玉でした。旅行中にもオススメの一冊。

「わたしのマトカ」片桐はいり 著

またまた紀行エッセイです。最近Amazonプライムで久しぶりに映画「かもめ食堂」を鑑賞しました。この映画は前から好きで、機会があれば観るんですが、とってもいいですよね。ヘルシンキの雰囲気が伝わってきますし、海外に住んでいると「日本人にあんな感じで話しかけたりするなー」って思ったり、なかなか面白いんです。

created by Rinker
¥400 (2024/04/26 04:36:00時点 Amazon調べ-詳細)

映画の原作もあります。

created by Rinker
¥508 (2024/04/26 04:36:01時点 Amazon調べ-詳細)

この映画の出演者である片桐はいりさん。彼女は映画の出演後にしばらくヘルシンキに滞在したそうです。その滞在記が今回紹介する「わたしのマトカ」となります。彼女は女優さんとしても、味のあるいい女優さんですが、文章もとても良く、面白いです。

僕はヘルシンキには行ったことがまだありません。フィンランド製のスントを愛用しているし、好きなF1ドライバーであるボッタスもフィンランド人。このように、僕の日常でフィンランドは身近なんですが、片桐さんの本を読んでさらに身近になりました。旅行エッセイファン、映画「かもめ食堂」のファンの方は絶対楽しめる一冊です。

「慈雨の音」宮本輝 著

宮本輝のライフワーク的な長編「流転の海」。宮本さんの著作は多く読んできましたが、まだ未読だった「流転の海」を昨年から少しずつ読んできました。今回の「慈雨の音」はその第6部になります。

宮本さんの描く人物像は、どれもとても魅力的で、深いです。彼が伝えたいことは、沢山あるのでしょうが、様々な人間像を描く中で言いたいことは、多分人間讃歌ということなのかもしれません。今作でも主人公一家は、なかなかの苦労が続きます。また、登場する人物も違う人生の辛酸を味わっています。ですが、その民衆の群雄を見ていると、どの人生もまた美しいと読者は感じることができるのが、宮本さんの凄さかといつも思います。

第6部もまた傑作でした。

created by Rinker
新潮社
¥880 (2024/04/26 04:36:02時点 Amazon調べ-詳細)

「夜間飛行」サン=テグジュペリ 著

僕は現代作家と共に古典も読むようにしています。サン=テグジュペリの著作は読んだことがありますが、代表作の一つである「夜間飛行」は未読でした。旅が好きな人や飛行機が好きな人の感性にとても合う小説だと思います。

まず、文章を読んでいると、空を飛んでいる雰囲気とパイロットの気分が伝わってきます。僕はジブリ映画の「紅の豚」が好きなんですが、「夜間飛行」を読んでいると、アドリア海を飛んでいる紅の豚の主人公ポルコロッソ飛行シーンを思い出しました。もちろん、「夜間飛行」の舞台は南米なので、ちょっと雰囲気は違いますが、大好きな描写が多いです。

この小説も旅の途中にオススメの一冊。いいですよ。

created by Rinker
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥5,100 (2024/04/26 04:36:04時点 Amazon調べ-詳細)

ヒストリエ 岩明均 著

最近読んで面白かった漫画を紹介します。ヨーロッパを舞台にした歴史漫画が好きでチェーザレとかも愛読しましたが、ヒストリエもとても良かったです。古代ギリシャをテーマにした漫画って少ないですが、ここではアレキサンダー大王の側近になるエウメネスが主人公です。

たんたんと物語が進んでいくんですが、ぐいぐいと引き込まれていきます。まだまだ先が長そうですが、楽しみな漫画を見つけました。おすすめします。

JAL機長たちが教えるコックピット雑学 飛行機とパイロットの仕事がよくわかる (JAL BOOKS)

JALカード会員誌『AGORA』で連載した「コックピット日記」をまとめた本です。

JAL機長たちが教えるコックピット雑学 飛行機とパイロットの仕事がよくわかる (JAL BOOKS)


最後に飛行機好きの方にオススメの一冊。もちろん旅行好きな方にもオススメ。

JALの機長たちが書いたエッセイで、飛行機のことや空港のことなんかを分かり易く読みやすい分量で書いています。
「グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅」というこれまた機長が書いた本がありますが、この本が大好きで何度も読み返しています。僕はこの本への導入として「JAL機長たち」をおすすめします。ちょうどいい分量もいい感じです。旅行や飛行機が好きな方はぜひ!

シェアよろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です