今回のテーマは、アイルランドの首都ダブリンと世界的ロックバンドであるU2。
ダブリン、アイルランド
ダブリンといえば、ギネスビールやウイスキーのジェムソン、文学好きならジョイス、美術好きならケルズの書など魅力が沢山だ。そして、もちろんU2。今回はロックファンに向けてU2とダブリンをテーマにします。あなたのいつかの旅行の参考になると嬉しい。
ダブリンとU2編スタート。
U2の音楽とアイルランド:やはり雰囲気が抜群に合う。
イギリスの田舎街を、当時リリースされたばかりのU2のアルバムを聴きながら歩いていたら、その周りに広がる風景と雰囲気が、音楽と凄くマッチしている事に驚いた時がある。
「あぁ、この音楽はここから生まれたのか」
とつくづく感じた。
このアルバムはHow to Dismantle an Atomic Bomb. 特に2曲目のMiracle Drug. ギターの作り出す雰囲気がたまらなくマッチしていた。
彼らの出身はアイルランド。グレートブリテン島の隣の島だ。地理的にも文化的にも近く、また歴史的にも共有しているところもあるためか、アイルランドに行った時の第一印象は、「イギリスとどこか似ているな」だった。
もちろん、ケルト文化をはじめ、独自のアイリッシュ文化は深くある。これはアイルランドを知るほどわかってきて、面白い。
ダブリンの街とU2
ロックが好きな僕は、いつか彼らの生んだダブリンの空気を感じてみたいと思っていた。
U2は、アイルランドが生んだ、世界一売れていて、コンサート動員数も世界一位というロックバンド。そのポピュラリティに加え、グラミー賞も世界最多受賞数を誇るなど評論家受けもいいという、まさに現役ナンバーワンのロックバンドと言っていいだろう。日本では過小評価されている感があるが、欧米での人気は凄まじい。
U2のスタートは、1976年にドラマーのラリーミューレンJrが、ダブリン北部クロンターフにあるマウント・テンプル高校の掲示板に、バンド募集の広告を貼ったことから始まる。この広告を見て集まってきたのが、ボノ、エッジと彼の兄、そしてアダム。
そこからスタートしたバンドは、ダブリンを拠点に世界的ロックバンドへと成長していく。初期の作品を録音したスタジオであるWindmill Lane Studios。多くのU2ファンが今も訪れる巡礼地のような場所だ。
ハーフペニーブリッジで
U2初期のアルバムはダブリンでレコーディングされたのが多いし、活動拠点もダブリンであったため、ゆかりの地が多い。中でも雑誌で使用された写真やプロモーション用の写真など、市内で撮られたであろうものも。
上の写真は、ダブリンで一番有名なハーフペニーブリッジ。南岸のテンプルバー・クオーターとバチェラーズウォークを結ぶ歩行者専用の橋で、初期のU2の写真で出てくる場所だ。
この橋は1816年にリフィー川にかけられたもので、歴史も古い。テンプルバーはパブやレストランが多い地域なため、夜食事などをしてからライトアップされた橋を見にいくのも雰囲気があっていいだろう。
ザ・クラレンスホテル
クラレンス・ホテル(写真上)は、メンバーであるボノとエッジが経営する5つ星ホテルで、テンプルバー・クオーターから近い場所にある。ホテルの屋上でもミュージックビデオの撮影がされたこともあるらしい。
ここを訪れた時、バーに寄ったらバーテンダーが、
「つい最近もボノがカウンターで飲んでいたよ」
と教えてくれた。
「一足遅かったか!」
そう立ち話をして僕はバーを後にした。
テンプルバーでギネスを!
- テンプルバーにはパブが沢山ある。お気に入りを見つけて夜を楽しみたい。
夜のダブリンは、とても雰囲気がいい。夜の川沿いを散策しながら、テンプルバー・クォーターへ向かう。このエリアは、夜になると地元の人や観光客で賑わいを見せる。本場アイリッシュパブで、ギネスなんて最高だ!
- オススメのウイスキー:ダブリンと言えばジェムソン。爽やかなウイスキーで僕も愛飲してます。
今オススメのU2
今オススメするU2のアルバムを紹介。
名作「オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド」の20周年版。リマスター化したので、音も良くなっており、注目は2001年ボストンでのライブ初収録。
これまた90年代を代表する名作である「アクトン・ベイビー」の30周年エディション。未収録曲も多数収録。当時のU2はダンスビートを取り入れるなど実験を繰り返していたが、何しろパワーが凄かったし、曲のクオリティとサウンドが素晴らしい。じっくりと「アクトン・ベイビー」を聴いてみるのはいかが?
ちょっと前ですが、リマスターが出た彼らの代表作。やはり素晴らしい。これまたライブが必聴。
映像の紹介。ロンドンのアビーロードで一夜限りやったライブです。
ダブリンについて:オススメの本
ダブリンに興味を持った方もいるはず。オススメの本を紹介します。
オススメの本:アイルランド紀行ージョイスからU2まで:アイルランドは何と言ってもジョイスのユリシーズを思い出す。20世期最高の文学者からU2まで紹介する。
- オススメ本:まんがで読破ユリシーズ:難解なユリシーズですが、入門にマンガで読むのはどうでしょう。ダブリンの全てを書いたと言われるユリシーズ。マンガで興味をもったら原作に挑戦!
Photo and Writing by Hasegawa, Koichi
アイルランドに行ったことがないから是非行ってみたいです。クラレンス・ホテルに泊まってみたい!バーに行って、ボノがいたらびっくりしますね。今夜はU2の曲を聴きながら夕食をつくろうかな~
アイルランドいいですよ!U2聴きながらぜひ今度旅してみてください〜‼️