古代から旅人を魅了するフランスの港町マルセイユ──歴史と活気あふれる旧港の魅力

マルセイユの旧港にて

はじめに

輝く地中海の真珠、マルセイユ。今回は、このフランス最古の都市へと皆様をお連れします。

マルセイユの路地を歩けば、古代と現代が織りなす独特な雰囲気を感じることができます。石畳の小道からは漁師たちの歌声が聞こえ、カラフルな市場では異国の香辛料の香りが漂い、港に沈む夕日は旅人の心を静かに揺さぶります。

洗練されたエレガンスを求めるならパリへ。でも、本物のフランスを感じたいなら、マルセイユで潮風を肌で感じてみてください。

マルセイユ(フランス)

パリからマルセイユへ—時を超える鉄道の旅

高速鉄道TGVの登場により、かつての長旅が快適な旅へと変わりました。今やパリから僅か3時間で地中海の輝きに触れることができます。

夏になると、フランス全土から太陽を愛する人々がこの地に集まります。パリの喧騒を離れ、TGVの窓から見える風景が徐々に変化していく様子を眺めながら南へ向かう旅は、まさにバカンスの始まりを告げる特別な時間です。

マルセイユのサン・シャルル駅より

冬のマルセイユへの旅もまた格別です。

パリの灰色の空と冷たい風を背にして列車に乗り込み、マルセイユに降り立った瞬間、その温暖な気候と明るい陽光があなたを出迎えてくれるでしょう。この気候の劇的な変化こそ、南フランスの魅力のひとつです。

パリ・リヨン駅から発車するTGVは、リヨンやアヴィニョンなど限られた主要都市にのみ停車し、その他の区間はフランスの美しい田園風景を時速300キロで駆け抜けます。窓の外に広がる畑や丘、そして次第に姿を現す地中海特有の風景を眺めながら、あなたの心は既にマルセイユの陽光の中にあることでしょう。

※パリからマルセイユへの行き方は一番最後に記載しておきます。TGV利用がオススメです。

マルセイユ古港にて

古代より栄えてきた港町マルセイユ

地中海に臨むマルセイユは、時を超えて輝き続ける歴史ある港町。その起源は紀元前6世紀にまで遡り、ヨーロッパ最古の港のひとつとして地中海の交易の要となってきました。

紀元前600年、冒険心溢れるギリシャの船乗りたちが「マッサリア」と名付けた入り江に足を踏み入れた瞬間から、マルセイユの物語は始まります。それから2600年余り、地中海を見下ろす港は様々な文化の交差点となり、多彩な人々が行き交う活気あふれる街へと発展しました。

古港にはどこか情緒漂う

この港からわずかに船を南に向ければ、そこにはアフリカ大陸の姿が広がります。この地理的優位性を生かし、マルセイユは何世紀にもわたって貿易の中心地として繁栄してきました。北アフリカの香辛料商人、アジアからの絹を携えた旅人、地中海沿岸各地の交易者たち—様々な文化と言語を持つ人々がこの港に船を寄せ、マルセイユの多様性と国際色豊かな風土を形作ってきたのです。

古の時代から現代に至るまで、無数の船がマルセイユの港に錨を下ろし、そのたびに新たな物語や文化、そして人々がこの街に流れ込んできました。今日のマルセイユの魅力は、まさにこの豊かな歴史の積み重ねの中にあるのです。

マルセイユ古港を巡る

マルセイユの真髄を知りたいなら、その歴史の始まりの地、古港へ足を運ぶべきでしょう。この街の魂が宿る場所です。

マルセイユ古港

数千年の歴史を持つこの港は、今もなお地元の漁師たちのボートや観光客向けの船で賑わっています。しかし、他の観光地と違うのは、その「作られていない」本物らしさです。マルセイユは商業都市としての性格を色濃く残し、観光のために整えられた町並みではなく、実際に人々が生活する生きた街としての魅力に溢れています。

地元の人に混じってぶらぶら歩いてみる

古港に立つと、地中海からの潮風と共に、何世紀にもわたる海の歴史が肌に感じられます。朝早くには漁師たちが新鮮な魚を売る市場が開かれ、昼間はカフェのテラスで地元の人々が談笑し、夕暮れには地中海に沈む夕日が港を黄金色に染め上げます。

マルセイユの自然な風情や日常の中にこそ、この港町の本当の魅力があるのです。地元の人々の生活に溶け込むように歩いてみれば、何百年も前から変わらない港町の息遣いを感じることができるでしょう。

マルセイユ古港にて
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