旅の光景:女木島を歩く 高松から渡る鬼ヶ島伝説の島旅

高松から近い位置にある女木島

旅の光景:女木島を歩く 高松から渡る鬼ヶ島伝説の島旅

はじめに

今回の旅の舞台は、香川県の女木島
瀬戸内海に浮かぶこの小さな島は、日本昔話でおなじみの桃太郎が向かった「鬼ヶ島」として語られることもある場所です。

瀬戸内を旅していると、岡山でも香川でも、どこかで桃太郎の気配に出会います。
空港に像が立ち、お土産屋にはきびだんごが並ぶ。
昔話の世界はとっくに遠いものになっているはずなのに、この土地ではそれが今も旅の入口になっているのが面白い。

女木島の魅力は、鬼ヶ島伝説だけではありません。
高松港からわずか20分で渡れる気軽さがありながら、島に着けば空気はすっと変わる。
瀬戸内の穏やかな海、素朴な集落、夏には海水浴客でにぎわう浜辺、そしてどこかのんびりとした時間。
女木島は、伝説と日常が自然に同じ場所にある島なのだと思います。

今回は、高松から船に乗って女木島へ向かう、小さな瀬戸内の冒険です。

女木島

香川を旅するなら、島へ向かいたくなる

香川を訪れる楽しみはいろいろある。
まず思い浮かぶのは、やはり讃岐うどんだろう。
朝からうどんを食べ歩き、昼にはまた別の店へ向かう。
そんな旅だけでも十分に満足できる。

けれど香川の魅力は、それだけでは終わらない。
高松港へ行くと、そこから先に島々が広がっている。
小豆島、直島、豊島、そして女木島。
穏やかな海の上に島が点在し、そのあいだを船が行き来している光景を見ていると、自然とどこかへ渡ってみたくなる。

まずはうどんを食べたい。

午前中に高松市内でうどんを食べ、午後から船で島へ向かう。
そんな旅程が無理なく組めるのも、この土地のいいところだと思う。
香川では、美食と海の風景と島の時間が、思っている以上に近い距離でつながっている。

高松から見る瀬戸内海。左奥には瀬戸大橋が見える。

瀬戸内海の景色には、派手さはない。
けれど、その穏やかさが深く心に残る。
海の青、遠くの島影、ゆっくり動く船。
高松の港に立っていると、旅はここからさらに外へ開いていくのだと感じる。

時間がなくても行ける島、女木島

島巡りに興味はあっても、時間があまりないこともある。
香川旅行では、うどん巡りが主役になる人も多いだろうし、直島や小豆島まで足を延ばすと、一日では足りないこともある。

そんなときにぴったりなのが、女木島だ。
高松港から船でわずか20分。
この距離感が、女木島の大きな魅力だと思う。

船に乗っている時間は短い。
けれど、その短さがむしろいい。
高松の街を離れ、海風に当たりながら、瀬戸内の景色を眺めているうちに、気持ちはちゃんと「島へ向かう旅」になっていく。
わずか20分でも、陸を離れると時間の流れは少し変わる。

高松港から船に乗る。
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