写真紀行。イタリアの水の都ヴェネツィア。
ヴェネツィアの場所
水の都ヴェネツィア
イタリア北部にあるヴェネツィアは、海洋国家として中世を通して栄華を誇った国だ。1000年続いたヴェネツィア共和国の強みは、交易と海軍。つまり、彼らは海を征した。
そして、ご存じのようにヴェネツィアの街には、運河が張り巡らされている。干潟の上に杭を刺して地盤を固めて街を造った。
そう、ヴェネツィアの歴史は常に水と共にあった。水を制して彼らは繁栄を勝ち取った。

ゴンドリエーレ達の1日がはじまる
ゴンドリエーレとは、ゴンドラをこぐ船乗りのことを言う。ゴンドラとゴンドリエーレは、ヴェネツィアのアイコンだ。
彼らは水の覇者のごとく、海や運河の上を滑るように漕いでいく。
ところで、本島の内部には、自動車やバイクは入れない。運河が張り巡らされているため、運河が道路の代わりとなる。そのため、交通手段となると、船上バスかボート、ゴンドラということになる。

現在のヴェネツィア人にとっても海や運河の移動は得意そのもの。船やゴンドラを操って水の上を自由に行き来する。
かつてゴンドラは、ヴェネツィアの主要な乗り物だったが、今は主に観光客用の遊覧船になっている。今のヴェネツィア観光の舵をまさに担っているのが彼らだ。
ヴェネツィアを貫くようにはしる大運河にも朝が来た。朝から午後にかけてはゴンドリエーレ達は、歌を歌いながら多くの観光客を乗せて縦横無尽に動き回る。

昼間の色彩が落ち着く夜のヴェネツィアも美しい。夕暮れ時や夜のヴェネツィアはとても雰囲気があってロマンチック。
今度ヴェネツィアへ行ったら、水の上のゴンドラから夜のヴェネツィアを眺めてみたいものだ。
Writing and Photo by Hasegawa, Koichi











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