絶景と音楽が紡ぐ旅:セブン・シスターズの風景とイギリスの旋律
イギリス南部、白亜の断崖が連なるセブン・シスターズ。
その壮大な風景が、まるで大自然のアートのように訪れる人々を魅了します。この旅では、美しい景観とともにイギリスらしい音楽を紡ぎながら、その特別なひとときをお届けします。
後半では、セブン・シスターズにぴったりな音楽をセレクトしてご紹介。視覚と聴覚の両方で楽しむ、新たな旅の形を提案します。
セブン・シスターズ、イーストボーン(イギリス)
白亜の絶景へ:セブン・シスターズへの旅
イングランド南部、海岸沿いに広がるセブン・シスターズ。その美しさは、多くの旅人を引き寄せる英国有数の景勝地です。この日はブライトン在住の友人とともに車で向かい、白亜の断崖を目指しました。
ロンドンから訪れるなら、ロンドン・ヴィクトリア駅から電車でブライトンへ向かい、そこから路線バスを利用するのが便利。または、電車でイーストボーンまで行き、同じようにバスを乗り継ぐ方法もあります。どちらの街も、穏やかなリゾート地の雰囲気が漂い、訪れるだけで心が弾む場所です。
セブン・シスターズへの道のりには、きっと王道のルートがあるのでしょう。しかし私たちは、少し冒険心をくすぐる選択をしました。途中で車を降り、緑豊かな草原を横切りながら崖の上を目指す道を選んだのです。このコースは、ゆっくりと風景を楽しみながら歩ける特別な時間を与えてくれました。
牧歌的な風景を抜け、白亜の岸壁へ
緑の草原が広がる牧歌的な風景の中、目指すはセブン・シスターズの白亜の岸壁。しかし驚いたのは、「セブン・シスターズはこちら→」というような案内標識がほとんど見当たらないこと。この静けさに、果たしてここがあの有名な観光地なのかと一瞬戸惑いました。まるで「美しい場所はあるけど、行きたいなら自力でどうぞ」と言わんばかりの素っ気なさです。でも、こうした観光地らしさのない雰囲気が、むしろ僕には心地よく感じられました。
それでも、「本当に崖までたどり着けるのだろうか」という不安が少し頭をよぎります。ただただ、海の方向に目を向け、草原の中をただひたすら歩く。周囲には風の音だけが響き、次第に足取りも軽くなっていくようでした。そんな旅のプロセスそのものが、セブン・シスターズの魅力の一部なのかもしれません。
白亜の壁、セブン・シスターズが迫ってくる
セブン・シスターズとして知られるイングランド南部の白亜の岸壁。その存在感は、イギリスの自然美を象徴するかのようです。聞けば、フランスのカレーから船でドーヴァー海峡を渡ると、やがて目に飛び込んでくるのがこの白い岸壁だとか。海上に浮かび上がるその姿は、きっと息をのむほど美しいことでしょう。
いつかこの目でその光景を見たいものです。フランスのカレーからドーヴァー海峡を船で渡りながら、徐々に近づく白い壁を目の当たりにする旅。それは、まるで過去と現在をつなぐようなロマンティックなひとときになるに違いありません。
白亜の壁が描く、イギリスの美しさ
そこは美しい白亜の壁が、海岸線に沿って静かに続いています。夕日を受けた白い壁は、刻一刻とその色を変え、やがて深い夜の訪れを告げていきます。セブン・シスターズは、その評判をはるかに超える美しさを持つ場所でした。
青い空と青い海、緑豊かな草原、そして純白の岸壁。その全てが織りなす風景には、イギリスの魅力が詰まっているように感じられます。ここに立つだけで、心が解き放たれるような感覚を覚える場所。機会があればぜひ訪れてみてください。
セブン・シスターズへの旅にオススメのプレイリスト
イギリスの旅に合うミュージックをセレクトしました。
北ドイツのミュージシャンであるトビアス・ヴィルデン。彼のアコースティックギターの調べがとても心地いい。都会にもマッチしますが、イギリスの田園風景にもマッチする珠玉の音色です。
auguries by the sleeping beauty
美しいピアノの音色にアコーディオンやサックスが入ってきます。柔らかな空気感であったり、霧がかかっていたり、色々な情景が浮かんできます。こうした情景はイギリスの美しい風景にもとてもマッチします。
コールドプレイの「ゴーストストーリー」。美しくもどこか寂しい雰囲気がとてもイギリスぽくて、いい感じです。コールドプレイの中でもお気に入りの一枚。
Destination Anywhere by Jon Bon Jovi
ボンジョヴィのボーカリストのソロ作品で傑作アルバム。ボンジョヴィといえばニュージャージーですが、僕にはイギリスのドライブにもマッチしました。爽やかな時期にイギリスを旅するのにピッタリです。
Photo and Writing by Hasegawa, Koichi
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