文学紀行:アーネスト・ヘミングウェイとスコット・フィッツジェラルドが過ごした1920年代のパリ

4. ヘミングウェイとフィッツジェラルドのオススメ作品紹介

ヘミングウェイ文学は、アメリカ文学史上に君臨する名作が多いが、古典となった今では、ちょっと難解なイメージもあり、とっつきにくいかもしれない。

でも、一度読んでみるとその魅力に惹き込まれるはず。

『老人と海』:とにかく物語の面白さとその精神性が凄い。海に出た「老人」サンチャゴとサメとの戦い。小さな船に一人のサンチャゴと、複数のサメとの戦いの描写に読者は惹き込まれれる。僕は映画『ジョーズ』を観るかのように楽しめた。長さもちょうど良く最初の一冊にオススメ。

『日はまた昇る』:ヘミングウェイ初の長編であり、代表作の一つ。第一次大戦はいわゆるロストジェネレーションと呼ばれる若者を生んだと言われるが、この作品ではそうした未来への希望を失った若者たちの日常が描かれている。ヘミングウェイの体験が元になっているとされ、彼の最重要作に挙げる人も多い。

『誰がために鐘は鳴る』:1930年代スペイン内戦が舞台。ヘミングウェイの代表作のひとつであるが、もしかしたら一番面白いかもしれない大作。最高の読書体験ができるはず。僕はメタリカの曲でこの小説を高校時代に知ったが、読んだのはずっと後になってから。ストーリーの面白さとその精神性に脱帽。

フィッツジェラルドの作品は、村上春樹が好きということで知ったが、読み始めるとさすがという作品に出会えた。

まずはやはりギャッツビー村上春樹も大好きだという傑作。

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レオナルド・デカプリオ主演で話題になった一本。

個人的に一番好きなのは彼の短編集。『氷の宮殿』での描写、『バビロン再訪』は彼本人の自伝的な部分も垣間見れる感じ。パリのリッツホテルで一杯やりたくなりますね。オススメだ。

Photo and writing by Hasegawa, Koichi and Shino

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