マンチェスターの旅とクラフトエールの魅力を巡る冒険:パブで伝統的なエール(Ale)ビールを楽しむ

オールド・ウェリントンに隣接するシンクレアーズ・オイスターバーでは夏のビアガーデンも

はじめに

今回紹介するのは、音楽やスポーツで有名なイギリスのマンチェスター。街並みや歴史的建造物の数々も魅力的ですが、今回はマンチェスターを彩る「クラフトエール」の世界に焦点を当て、ビール好きにはたまらない旅の楽しさをお届けします。

Shino
Shino
日本でもエールビールが人気ですね!いつか本場でも飲んでみたい!

日本で親しまれているのは、喉ごしが爽やかで少し苦味のあるラガービール、特にピルスナーが定番。アサヒのスーパードライやサッポロの黒ラベル、キリンの一番搾りやエビス。日本が世界に誇るビールですよね。

しかし、世界にはもっと多彩なビールのスタイルが広がっています。マンチェスターで楽しめる「エールビール」は、その代表格。芳醇な香りと深みのある味わいが特徴で、ここイギリスでは昔から愛され続けています。実は、最近では日本でもクラフトビールブームの中で、このエールの魅力がじわじわと人気を集めているんですよ。

Shino
Shino
ヤッホーやエビス、プレモルもエールだしてますよね。でも、普通のビールとの違いってなんでしょうねー?

マンチェスター

目次

 

1. エールビールの解説とオススメを紹介

エールビールの秘密とおすすめの一杯

エールビールとは、上面発酵によって醸造されるビールのこと。発酵が常温で行われるため、日本の一般的なラガービールと比べて、少し違った味わいが楽しめます。冷たいビールが主流の日本では、「ぬるいビール」という印象を抱くかもしれませんが、それこそがエールビールの個性なんです。

僕も最初にイギリスのパブでエールを飲んだ時、あまりの違いに少し驚きました。日本で馴染みのあるビールの感覚とは異なり、「これがビールなのか?」と思ったことも。でも、じっくり味わってみると、その奥深い香りとコクに気づくはず。もちろん、冷やして飲むこともアリですが、エールは常温でその豊かなフレーバーを感じるのが醍醐味。ワインのように香りを楽しみながら、ひと口ひと口をゆっくり堪能できるのが、エールビールの魅力なんです。

Shino
Shino
日本で売られているエールビールも他のビール同様キンキンに冷えてますよね。でも、それはそれで美味しい!本場は本場の楽しみ方があるってことですね!
ドンキーさん
ドンキーさん
エールの中にもさらに種類があるんです。代表的なエールを見ていきましょう。

ブラウンエール

ブラウンエールといえばこれです。イギリスではどこでも見かけるので、在英の方やイギリスのスーパーなどに行ったことがある方は見たことがあるかもしれないですね。

ペールエール

代表的かつ最も人気があるペールエールと言えばロンドン・プライドです!

飲みやすく美味しいエールで、女性にもオススメ。最近では日本でも見かけるようになってきました。

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IPA

正式にはインディアン・ペール・エール。ホップが大量に入っているため、濃厚なビールです。

イギリスとインドの間には様々な歴史がありますが、その交易の歴史においてホップが出てくるそうです。ホップを防腐剤として使ったという話も。ともあれ、IPAにはホップを沢山含むため苦味が楽しめます。

沢山の種類が販売されているがここはスコットランドの人気IPAである「ブリュードック」がオススメ。これは凄く美味しいので、飲み比べもいい!

ドンキーさん
ドンキーさん
IPAは香りとホップを楽しむため、香り立つグラスであまり冷やし過ぎずに飲むのがいいです。お店ではそのように提供する所も多いですね。

また、日本の「ヤッホーブルーイング」から出ている「インドの青鬼」も美味しいです。日本のIPAもいい!

Shino
Shino
私はヤッホーの青鬼が大好き!たまにコンビニで買って飲んでます!とってもオススメ!

2. マンチェスターでエール・ビールを楽しむ

もしイギリスを訪れるなら、ぜひ一度味わってほしいのが「カスク・エール」。これは、パブでしか楽しめない特別なエールです。イギリスに根付く伝統的な醸造法で作られ、樽から直接注がれるカスク・エールは、他のどんなビールとも一味違う、奥深い風味が特徴です。ビール好きなら、これはぜひ体験してほしい一杯。

Shino
Shino
イギリスに行くと上に紹介したエール以外にもたくさんのエールがお店に並んでますよね。

この特別なビールを味わうなら、やはり歴史あるイギリスのパブが最高の舞台。特にマンチェスターには、僕のお気に入りのパブがいくつかあります。古き良きイギリスの雰囲気を感じながら、そこでしか味わえないカスク・エールを楽しむひとときは、まさにビール愛好家にとって至福の時間です。

ドンキーさん
ドンキーさん
え?お店でしか味わえないビールって?はい、瓶や缶ではなくて、樽に入った特別ビールなんです!
オールド・ウェリントン。マンチェスターの中心部にあるため行きやすい。

マンチェスターにある有名パブ:オールド・ウェリントン

マンチェスターの人気と魅力を語る

マンチェスターには、素晴らしいパブやレストランが数多くあり、ビール好きにとってはまさに楽園のような街です。その魅力はイギリス国内でも広く知られていて、多くのイギリス人からも愛されています。

僕の周りにいるイギリス人たちも、マンチェスターをこよなく愛している人が多いんです。ロンドンや他の都市に住んでいる人たちでさえ、「ああ、マンチェスターは最高だよ!」と口を揃えて言います。この街は、活気と歴史が融合し、どこか温かみのある雰囲気を持っています。それが多くの人々を惹きつける理由なのかもしれません。

ドンキーさん
ドンキーさん
マンチェスターは、夜出かけられるレストラン、クラブやパブが多く、質がいいんでしょうね。

マンチェスターの歴史を感じる「オールド・ウェリントン」

マンチェスターを訪れたら、一度は足を運んでほしい名物パブがあります。それが、街の中心部にある「オールド・ウェリントン(The Old Wellington)」。Exchange Squareに位置するこの建物は、1552年に建てられ、マンチェスターで最も古い建物のひとつです。そのハーフティンバー様式の外観は、まるでタイムスリップしたかのような趣を感じさせます。

一階はパブ、二階はダイニングスペースになっており、地元の人々や観光客に愛されています。マンチェスターには素晴らしいパブがたくさんありますが、特に外国人旅行者にとって、歴史ある建物で楽しむビールと食事は特別なもの。古い建物の中で過ごす時間は、旅の気分を一層盛り上げてくれるでしょう。

オールド・ウェリントンの場所

伝統のカスク・エールを味わう至福のひととき

「オールド・ウェリントン」の自慢といえば、イギリス発祥の伝統的なカスク・エール (Cask Ale)。このビールは、まるでワインやウイスキーのように木製の大樽で熟成され、お店でグラスに注がれるその瞬間まで発酵が進むという本格的なエールです。そのため、「リアル・エール」とも呼ばれ、風味豊かでビール本来の味わいをじっくり堪能できるのが魅力です。

カスク・エールの管理は非常に繊細で難しいとされていますが、このパブには「Cask Master」と呼ばれる専門家がいて、最高の状態で提供されるエールを管理しています。彼らの技術によって、ここで味わえるリアル・エールは格別。数種類のカスク・エールを少しずつ味わう贅沢は、まさにイギリスでしか味わえない特権です。

Shino
Shino
これはビール好きにはたまらないですね!!!
オールド・ウェリントンに隣接するシンクレアーズ・オイスターバーでは夏のビアガーデンも

夏のマンチェスターでテラスビールを満喫

イギリスの夏は、日本のように蒸し暑くなく、過ごしやすいのが魅力です。もし夏にマンチェスターを訪れるなら、ぜひテラスでビールを楽しみたいですね。特におすすめなのは、「オールド・ウェリントン」のすぐ隣にある「Sinclair’s Oyster Bar」。ここでは、開放的なビアガーデンでリラックスしながらビールを味わうことができます。

イングランド北部の短い夏の間、地元の人々とともにビアガーデンで過ごす時間は、マンチェスターならではの夏の風物詩。心地よい風を感じながら、冷えたビールを片手に楽しむひとときは、きっと忘れられない思い出になることでしょう。

3. マンチェスターの旅にオススメのプレイリスト

ビールとともに楽しむマンチェスターサウンド

マンチェスターといえば、やはりロック。街の風景に溶け込む音楽といえば、伝説的なUKロックバンドたちのサウンドが欠かせません。ビール片手に、マンチェスターの空気感を感じながら音楽に浸る時間は格別です。

この街が生んだ偉大なバンドたち、ストーン・ローゼス、オアシス、そしてスミス。彼らの名盤を聴けば、マンチェスター独特の雰囲気が一層深まることでしょう。歴史的なパブでのカスク・エールと、マンチェスターサウンドが流れる夜。これ以上ない贅沢な時間を、ぜひ体験してみてください。

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Photo and Writing By Hasegawa, Koichi and Shino

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