夜の散歩シリーズ:成田空港夜散歩 第1ターミナル展望デッキと旅立ち前の静けさ
夜の散歩シリーズ、今回は成田空港編。
僕は空港が好きだ。
空港に立つと、いつも少し気持ちが高ぶる。
遠く離れた場所への旅が、ここから始まる。
期待も、不安も、未来への予感も、まだ形にならない冒険も、すべてがひとつの場所に集まっている。
空港は、そういう特別な場所だと思う。
いろいろな空港を使ってきたけれど、僕にとってやはり思い入れが深いのは成田空港だ。
とくに第1ターミナルには、どこか少し昔の国際空港らしい旅情が残っている。
新しく洗練された空港とはまた違う、長いあいだ多くの人を送り出してきた場所だけが持つ空気がある。
今回は、そんな成田空港の夜を歩いてみたい。
昼のにぎわいが静かに引いていき、ロビーや展望デッキが夜の顔を見せはじめる時間。
旅立ちの前夜にだけ訪れる、あの独特の静けさを辿ってみる。

成田利用時は前泊がいい
成田発の午前便に乗るとき、僕はたいてい空港周辺で前泊する。
理由はふたつある。
ひとつは、天候や渋滞、電車の遅延などで乗り遅れるリスクを減らすため。
朝の便に乗るときは、やはり時間に余裕を持って空港へ着いていたい。
もうひとつの理由。
こちらの方が、実は僕にとっては大きい。
それは、前日の夜に第1ターミナルを散歩するためだ。
空港は、夜がいい。
昼間の空港は人の流れが途切れず、出発と到着の機能が前面に出ている。
けれど夜になると、その場所は少しずつ「旅の舞台」へと変わっていく。
人が減り、照明がやわらぎ、建物の中に静かな余白が生まれる。
その時間の空港が、僕はたまらなく好きだ。









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