参考文献
モネ芸術への理解を深めてくれる書籍をリストアップしました。
- 図説 モネ「睡蓮」の世界 安井 裕雄 (著)
- モネ作品集 安井 裕雄 (著)
- もっと知りたいモネ 改訂版アートビギナーズコレクション 高橋明也(監修)安井 裕雄 (著)
- 印象派の歴史 ジョン・リウォルド(著)
- まなざしのレッスン2 三浦篤(著)
- 西洋美術史ハンドブック 高階秀爾(著)三浦篤(著)
- 大人のための印象派講座 三浦篤(著)
- セルジュ・ルモワンヌ他 編『大回顧展 モネ』(展覧会図録)、読売新聞東京本社発行、2007 高階秀爾「日本から見たモネ」
- モネ睡蓮のとき(展覧会図録)
- モネ 連作の情景(展覧会図録)
- 原田マハさんの小説ですが、雰囲気もよくモネの世界を堪能できます。
- 原田マハの印象派物語 (とんぼの本):同じく原田マハさんの一冊。写真も多く見やすいです。
年表
西暦 |
元号(日本) |
出来事 |
備考 |
1840年 |
天保11年 |
クロード・モネ誕生 |
フランス・パリ生まれ。 |
1853年 |
嘉永6年 |
ペリー来航、日本が開国 |
日本美術が欧州へ流れるきっかけに。1858年日仏修好通商条約 |
1867年 |
慶応3年 |
パリ万国博覧会(日本初参加)、大政奉還、坂本龍馬暗殺 |
日本の工芸・浮世絵が西洋に衝撃を与える/ 江戸幕府終焉 |
1868年 |
明治元年 |
明治維新。明治政府が樹立。 |
西洋化と近代国家化が進む |
1870年代 |
明治初期 |
ジャポニスムがフランスで流行 |
モネやドガ、ゴッホらが影響を受ける |
1871年 |
明治4年 |
モネ、ロンドン滞在。日本では廃藩置県。 |
日本美術に触れる機会が広がる |
1874年 |
明治7年 |
第1回印象派展 |
モネ《印象・日の出》出品、印象派の名前の由来に |
1876年ごろ |
明治9年 |
モネ、浮世絵を本格的に収集開始 |
広重、北斎などを好む |
1883年 |
明治16年 |
モネ、ジヴェルニーに移住 |
庭園を自ら設計・造園開始 |
1889年 |
明治22年 |
パリ万国博覧会(エッフェル塔完成) |
日本館が好評 |
1890年 |
明治23年 |
パリで「日本版画展」開催 |
モネや他の印象派画家が浮世絵の構図や色彩に影響を受ける |
1890年代 |
明治後期 |
モネ、日本庭園を完成させる。日清戦争(1894−1895) |
太鼓橋、睡蓮の池を含む庭園を造園 |
1900年 |
明治33年 |
パリ万国博覧会 |
日本の美術・工芸が世界から注目される |
1910年 |
明治43年 |
日本で文展(文部省美術展覧会)開始。韓国併合。 |
日本の近代美術の成長と西洋化 |
1912年 |
明治45年/大正元年 |
明治天皇崩御、大正時代へ |
睡蓮シリーズに専念 |
1914-15年 |
大正3年ー大正7年 |
第一次世界大戦 |
モネは戦況が悪化する中で、フランスを励ますため睡蓮の作成に専念する。 |
1926年 |
大正15年/昭和元年 |
モネ死去(86歳) |
ジヴェルニーにて死去 |
講師について
長谷川浩一
イギリスのノッティンガム大学および大学院で西洋美術史を専攻。Dr. Gaby Neherに師事し大学院ではヴェネツィア・ルネサンス美術を研究。ヨーロッパ各地を巡り、その街の空気や文化、歴史を感じながら美術史の研鑽をする。
主な研究:
- ルネサンス精神の普遍性についての研究と考察。
- ヴェネツィア:東方との関係はどのようにヴェネツィア建築に現れているか。To what extent did Venice’s link with the East determine its urban iconography?
- 15-16世紀ドイツの宗教改革時の芸術とイタリアルネサンスの相違についての研究。
- ピカソが台頭してきた時にとったマティスの動向についての研究。
- JMWターナーの水彩画についての研究。“Leeds” 1816
- フランス第二帝政時代における政治と美術館の関係について。
- マネ「フォリーベルジェール劇場」の分析。“A bar at the Folies-Bergere”, 1882
- マネ「皇帝マクシミリアンの処刑」再考察。“The Execution of Emperor Maximilian”, 1867-69
など
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