バルセロナのグエル公園から、地中海を臨む。
あの日、バルセロナの空はまぶしく、
海は限りなく青く、光り輝いていた。
今、来年に行う美術史講座の準備を進めている。
テーマはパブロ・ピカソ。
若き日の彼に焦点を当てながら、
その原点をたどるように少しずつ資料を読み進めている。
そして、ふとバルセロナを訪れたときの写真を見返していた。
ガウディとその弟子たちが創り上げたこの公園を歩いた午後のことを、
夏の風とともに思い出す。
カタルーニャの陽光の下で、
建築と自然が溶け合い、
芸術という名の自由が静かに息づいていた。
若きピカソもまた、この街の光と空気の中で、
新しい表現の翼を広げていったのだろう。
Photo and Writing by Koichi Hasegawa









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