旅の光景:女木島を歩く 高松から渡る鬼ヶ島伝説の島旅

高松から近い位置にある女木島

女木島への船旅

高松港から女木島へ向かう船旅は、それ自体が旅の楽しみのひとつです。
瀬戸内海は波が穏やかで、船に揺られている時間もどこかのんびりしている。
空が広く、海の色はやわらかく、島々が静かに浮かんでいる。

高松港から女木島へ。

女木島へ行くには、高松港からフェリーを利用します。
時刻表は季節によって変わることがあるので、訪れる前に公式サイトで確認しておくのが安心です。

港に着いたら、まず「鬼ヶ島おにの館」が目に入ります。
レンタサイクルを借りて島を巡るのもいいし、歩きながら空気を味わうのもいい。
女木島は大きすぎず、小さすぎず、短い滞在でも島の輪郭を感じやすいのが魅力です。

高松港から約20分の船旅で女木港へ。

女木島で過ごす時間

女木島には、いわゆる大きな観光地のような賑わいはあまりない。
その感じが、むしろいいと思う。
鬼ヶ島伝説に結びついた洞窟のような見どころもあるけれど、それだけでなく、島そのものの雰囲気がこの場所の魅力になっている。

港のあたりを歩いていると、島の時間は高松より少しゆっくり流れているように感じる。
人の気配はあるけれど、急いでいる感じはない。
海を見て、道を歩いて、少し立ち止まる。
そんな過ごし方が似合う島だ。

夏なら海水浴を楽しむのもいい。
実際、夏の船には海水浴客の姿が多く、女木島が高松の人たちにとっても身近な海辺であることが伝わってきます。
旅先の人だけでなく、地元の人も自然に訪れている場所というのは、それだけで少し信頼したくなる。

夏場は海水浴にもぴったり。

もちろん、秋や冬の女木島もいいだろう。
夏の華やかさはなくても、瀬戸内の海と浜辺をゆっくり歩く時間には、また別の静かな魅力があるはずだ。
女木島は、季節ごとに旅の意味が少しずつ変わっていく場所なのかもしれない。

伝説の島に流れる、やさしい時間

香川県の女木島は、鬼ヶ島伝説で知られる島でありながら、実際に訪れてみると、とても穏やかで親しみやすい場所だった。
高松港からわずか20分という近さも魅力で、短い旅でも瀬戸内の島時間をしっかり味わうことができる。

女木島にあるモアイ像。

ビーチで過ごす時間、港から始まる小さな散歩、そして瀬戸内の海を渡る船旅。
女木島は大きな島ではないけれど、その分だけ旅の印象がやわらかく心に残る。
派手さではなく、素朴さや近さが魅力になっている島だと思う。

香川を訪れたら、讃岐うどんを楽しんだあと、少しだけ港の方へ足を向けてみるのもいい。
そこから女木島へ渡れば、瀬戸内の風と、昔話の余韻と、静かな島の時間が待っている。

Writing by Hasegawa, Koichi

筆者について

長谷川浩一|美術史家・講師・執筆

旅先で出会った街角の光、夜の気配、建築や風景に残る時間の層を、
写真と言葉で記録しています。
東京では西洋美術史講座 Edogawa Art Salon, Tokyo を開き、
noteでも美術や旅にまつわる文章を書いています。

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