夜の散歩シリーズ:リスボン夜散歩 路面電車で向かう丘の上の夜景カフェ

夜のリスボン

夜の散歩シリーズ:リスボン夜散歩 グラサ展望台の夜景とカフェ Esplanada da Graça

夜の散歩シリーズ、今回はポルトガル・リスボン編。

ポルトガルは、美しい文化と穏やかな時間を持つ国だと思う。
海の気配があり、光がやわらかく、人々の暮らしにもどこか余白がある。
その首都リスボンもまた、旅人の心をゆっくりほぐしてくれる街だ。

リスボンには見どころが多い。
けれど今回は、有名な観光名所を次々に巡るのではなく、夜にこそ訪れたいひとつの場所を歩いてみたい。
目指すのは、丘の上にあるカフェ、Esplanada da Graça
リスボンの夜景を眺めながら、街の灯りと風に身を任せたくなる場所だ。

美しき情緒の街リスボンを歩く

リスボンは「七つの丘の街」と呼ばれる。
実際に歩いてみると、その言葉の意味がよくわかる。
道はゆるやかに、あるいは思いがけず急に、丘の上へとのびていく。
その起伏の多い街を、ゆっくり縫うように進んでいくのが、リスボン名物の路面電車だ。

この街では、路面電車に乗っているだけで気分がいい。
窓の向こうに古い建物の壁が近づき、坂道の上からは街並みがちらりと見える。
レトロな車両の軋む音までが、リスボンという街の情緒の一部になっているように感じられる。

路面電車で丘の上を目指す。

とくに有名なのが、リスボン市電28番だ。
この路線は、リスボンらしい街並みの中を通り抜けていく。
車窓を眺めながら揺られていると、観光というより、街の時間の中に静かに入っていくような気持ちになる。

今回向かうのは、グラサ展望台(Miradouro da Graça)の近く。
このあたりまで来ると、リスボンの街が少しずつ眼下に開けてくる。
サン・ジョルジェ城の姿、4月25日橋の遠い輪郭、そして斜面に重なる家々の灯り。
リスボンは丘の街だからこそ、夜景にも独特の奥行きがある。

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