音楽と巡る写真紀行アメリカ編。
南部サイス・カロライナを旅します。
サウス・カロライナ州
南部を旅する:サウス・カロライナ
アメリカを旅していると、ノスタルジックな風景に出会う。日本人の僕にとって、アメリカでノスタルジーというのもなんだか不思議な感覚だ。
幼い頃からアメリカ映画やドラマに親しんできたので、知らず知らずのうちに、アメリカの風景や文化が記憶の無意識層に定着しているのかもしれない。その深く入り込んだイメージが、アメリカを旅して何かの縁に触れると、自分の感情にノスタルジックなものとして湧き上がってくるのだ。
上の写真はアメリカ南部サウス・カロライナ州の州都コロンビアの公園で。ちょっとぼやけた感じに撮れたのが、ノスタルジー。それは遠い記憶にあるような風景だった。移動遊園地は日本にあまりない文化だけど、「ああ、なんか懐かしい雰囲気」と思い、シャッターを切ったのを覚えている。
レベルフラッグとサウスカロライナ
南部には深く重い歴史がある。北軍と南郡で争った南北戦争。ここで使用されたとされる南部海軍旗でもあるレベルフラッグは、今でもとてもセンシティブな歴史の象徴である。
この旗は、南部の象徴として19世紀から第二次大戦中まで南部出身者と共にあったものだ。南部の誇りとして使用したロックバンドもあったほど。
しかし、同時に白人至上主義や人種差別といった側面もあるのも事実。その後、様々な出来事が重なり、2000年にサウス・カロライナ州の議事堂に翻っていたレベルフラッグは、撤去された。分断の象徴というか、分断を想起させるということで。有色人種は人種差別の歴史を想起させるこの旗を嫌う人が多い。
アメリカのそうした歴史や今の時事を追う中でこの旗を見ると、色々と考えさせられる。
サウス・カロライナは、1776年にイギリスから独立したアメリカ13州の中でも、1番最初に独立を宣言したり、南北戦争の時も1960年に1番最初にアメリカ合衆国から脱退した州でもある。
そうした気風によってか、歴史的重要な場所も多く、南北戦争が始まったチャールストンのサムター要塞は、南北戦争の歴史を今に伝える。
歴史的な興味ばかりでなく、マートルビーチに代表される大西洋や、北部の森林地帯など、国土の美しさも併せ持つ。
アメリカの青い空に夕陽が美しい。広大なアメリカの大地に太陽が沈むところだった。これもまたノスタルジックな感じに撮れた。
アメリカ南部の旅にオススメのプレイリスト
アメリカ南部に合うミュージックをセレクトしてみました。
南部を代表するサウンドですぐ思いつくのがレーナード・スキナード。デビュー作かつ傑作の一枚。すでにサザンロックを代表する曲も収録。Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd, Lynyrd Skynyrd
オールマンブラザーズバンドもまたサザンロックを語る上で欠かせない。彼らの伝説的なライブを収録した一枚かつロックの名盤。アメリカ南部の雰囲気がたまらないです。
The Allman Brothers at Fillmore East, Allman Brothers Band
広いアメリカを連想させるサウンドが気持ちがいいライフハウスのセカンドアルバム。
Stanley Climbfall, Lifehouse
ノラジョーンズが参加したバンド。彼らの奏でるサウンドがとても南部ぽく、それが心地よい。名盤。For the Good Times, The Little Willies
Writing and Photo by Hasegawa, Koichi
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