美術史サロンは、クロード・モネ《サン=ラザール駅》(1877)を取り上げます。
今回は「駅を描いた絵」では終わらない、モネの本領に踏み込みます。
■ 開催日時
1月17日(土)14:00〜
今回のテーマ:「大気」を描いた絵
サン=ラザール駅は、19世紀パリの近代化を象徴する場所でした。
鉄骨とガラス、そして機関車の蒸気。駅は単なる交通施設ではなく、光と空気がうごめく“近代の装置”でもあります。
モネがこの駅で描いたのは、建物の正確な形ではありません。
ガラス天窓を通る光が、蒸気に当たり、拡散し、揺れながら姿を変えていく。
その「見え方の変化」こそが主題です。
核心:モネの階調が「一段上がる」
前回のサロンでは、モネ《かささぎ》の雪景を取り上げました。雪は、太陽の光をやわらかく広げる“白い面”です。だから《かささぎ》の階調は、静かな連続として画面に漂います。
一方、《サン=ラザール駅》では舞台が変わります。
光はガラスを通り、反射し、蒸気の中でほどける。蒸気は雪と違って固定されていないため、光の表情が刻々と変化します。
ここで階調は「面のグラデーション」から、空気の重なりへ。モネの階調表現が、もう一段、複雑に、そして豊かに立ち上がります。
サロンの進め方:一枚を深掘りします
このサロンでは、毎回「一枚(必要なら二枚)」に集中し、作品を丁寧に読み解きます。
今回も《サン=ラザール駅》を軸に、
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1870年代パリの背景(印象派展の時代)
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鉄・ガラス・蒸気という近代の条件
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蒸気が“隠す”のではなく“見え方を変える”という視覚の革命
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筆触(筆触分割)によって大気を組み立てる方法
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連作(約12点)という「条件を変えて追う」思考
といったポイントを、スライドと拡大図で追いかけます。
それでは、1月17日(土)14:00、サン=ラザール駅でお会いしましょう。
駅の蒸気の向こうに、モネが見た「近代の大気」が立ち上がってくる瞬間を、一緒に味わえたらと思います。
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